今更だけどおねがい社長をレビュー!広告はアレだけど意外と面白いから



みなさんはニューヨークシティ(左)という絵画をご存じでしょうか?
ブロードウェイ・ブギ・ウギ(右)や赤・青・黄のコンポジションで知られる最初期の抽象画家、ピート・モンドリアンの晩年の作品です。
ヨーロッパからアメリカに渡り、ニューヨークの街を見たモンドリアンが描いた絵、それがニューヨークシティです。
これらの絵は一見すると、キャンバスに適当に線を引いただけのようにも思えますが、モンドリアンは絵画の構成や実際の制作にはかなり苦心していたそうです。
まっすぐの、はみ出すことの許されない線を描く作業とか大変そうですしね。

実際、ニューヨークシティには未完成版であるニューヨークシティIという絵画が存在します。引いてある線は紙テープなので、
この絵はドイツの美術館に収蔵されていたのですが・・・
2022年まで、上下逆に展示されていました。


つまり、こうです。
いや分かんねえってコレ
学芸員が残された写真資料と比較して、「逆じゃね?」と思い至ったことから発覚したそうです。ちなみに未完成版ということもあって耐久力が低く、無理に動かすと破損の恐れがあるために今後も逆向きで展示されるらしいです。
と、まあ。
真実というものは、常に現実に反映されているとは限りません。
どうせこうだろうという印象や偏見、それらを跳ねのけてようやく真実に到達することができるのです。

おねがい社長!
インターネットをやっていて本作の動画広告を見たことがないという方は恐らくいないでしょう。そして、あれらの広告は本作の本質や魅力を1ミクロンとも伝えられていません。むしろネガキャン
しかし今日、私が真実を照らしましょう。
意外と面白いという、真実をね・・・
あらすじ


昨今の不景気により資金問題を抱える帝王財団。
会長までもが病に伏し、危急存亡の秋を迎えていた。
立て直しを図る財団は傘下企業に”金の魔術師”を招聘。
社内幹部からの冷めた視線を横目に、”金の魔術師”こと主人公は3か月で会社を立て直すことを宣言するのだった・・・
金の魔術師となって無限の富を生み出す 湯水のように
広告からは全く伝わってきませんが、本作はいわゆる放置ゲームです。
収益を生み出す建物をお金で強化し、より多くの収益を獲得して建物をさらに強化してもっと多くのお金を・・・という何が面白いのかイマイチ説明しづらいけどそれでも面白い、そういうゲームです。


最初の建物としてタピオカ屋を建設します。
「金持ち御用達より、日々の生活で使われるものから力を入れるべき」という考えかららしいですが、本作のリリース年を考慮してもタピオカ屋は悪手に思えます。が、とにかく建てます。
・・・主人公に自分の名前つけたの、後悔してきたなぁ・・・


店を建てたら次に従業員、そして人材を雇用します。

従業員は建物のレベルのようなもので、雇用して数を増やすことで店の生産力を上げることができます。
人材は特殊能力を持ったユニークキャラクターで、人材をセットすることで各店舗の生産力をブーストさせることができます。セットされた人材は最低でも10%店舗を強化してくれます。

従業員と人材の効果で収益が222/秒から408/秒に上昇しました。
序盤のこのインフレ感。いつ見てもいいですね。
また、一部人材は特定の建物でより高い能力を発揮します。そのため各キャラクターの個性を把握することも重要になってきます。

ちなみにですが、ゲーム画面の左下には今何をすればいいのかが常に表示されています。
本作では基本的にこの指示に従っていればOKです。
今は新しい建物であるスーパーを建設すればいいようですね。

数分後、タピオカ屋とスーパー、そしてネットカフェを建てたことで
毎秒1054ドルの収入が入ってくるようになりました。
なかなかの金額になってきましたね。でもこっからですよ。
出世街道を歩むメインストーリー


打って変わってメインストーリー。
資金を消費して、出世街道の歩を進めるモードです。
メインストーリーの進行で建物や人材の強化アイテム、新しい要素がアンロックされます。
後述しますが、ここで手に入るアイテムで建物の生産率を大幅に増加させることが可能です。
各ステージの最後には競合他社との”議論”が待ち受けています。
議論では”話術”と”気力”という2つのステータスをもとに勝敗が決定されます。
これは実際の議論の場面です。
バァン!と音がしそうなエフェクトとともにライバル企業の次長である相沢美葉さんが沈みました。というか横に吹っ飛びました。
ダンガンロンパでもここまでなんねえぞ。

口論の末に、とうとう相手を黙らせた
ステージクリアです。結局敵対的買収とかの議論なんですかね?

「無事に処理しました。二度と開業できないはずです。」
どうも買収でもないらしいです。
我々の知る議論とは少し形が違うようですが、まあ・・・議論なんでしょう。
攻略のカギを握るのは”集中戦略”
本作を効率よくプレイするための指針について、簡単にお話します。
指針といっても忘れてても最悪大丈夫なくらいのものですが。
増築許可証を有効活用しよう
各店舗には従業員数とは別にレベルの概念が存在します。
レベルは増築許可証というアイテムを消費することで上げることが出来るのですが・・・

このレベルシステムがなかなか壊れていて、レベルを1から2に上げると店舗の生産力が10倍に増加します。
レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
10倍 | 50倍 | 200倍 | 600倍 |
これはレベル1の店舗と比較した、各レベルにおける生産力の倍率です。表には載っていませんが、レベル6以降の強化も存在します。イカレてんのか?

実際5つの建物のレベルを1ずつ上げただけで、収入が30.7万/秒にまで成長しました。
レベルを1上げるとしても、1→2の上昇と2→3の上昇には天と地ほどの差があります。
そのため、効率よく生産率を高めるには、複数の建物を均等に強化するのではなく、特定の建物を集中的に強化することが重要となります。
また、増築許可証は主にメインストーリーのクリア報酬として手に入りますが、現状手に入る数に限りがあります。そのため、許可証の尽きる終盤のことを考えるとやはり集中戦略を取ることが望ましいです。
結局どの建物を強化するのか、ですが・・・個人的にはタピオカ屋がおすすめです。

まずこちらをご覧ください。
これはゲーム開始から7日間のログインボーナスです。
7日ログインでセクシー人材をゲットとありますね。彼女はセクシー人材ことスピア。配置した建物の収益を60%増加させるとても強力な人材です。

タピオカ屋を強化すべきたった1つの理由。
それはセクシー人材の肘の横、ログイン初日にもらえるこの人材。

セクシー人材の肘横にいるセクシー人材こと、高秀潤奈。
彼女はタピオカ屋に配置されている間、収益を40%増加させる能力を持っています。
正直、7日ログインのセクシー人材ことスピアよりも汎用性と火力は劣りますが、それでも40%という数値はかなり大きいです。
彼女の能力を最大限発揮するためにも、タピオカ屋を強化するのが良いでしょう。
まあ正直他に強い人材がいるならそっちを優先してもらって構いません。
本物のギルドで自己の利益をブーストする

本作には商工会、原語的な意味でのギルドが存在します。
他のプレイヤーと協力して互いに利益を出す、オンラインゲームあるあるのアレですね。
商工会は既に存在するものに加入するか、自分で設立することもできます。
特にこだわりがなければ既存のものに入っちゃうと楽でいいと思います。

商工会では科学事業を進めることで、各建物の従業員雇用コストを削減できます。
従業員は雇用すればするほどコストが増えるため、この割引を受けられるだけでも、商工会に入る価値はあります。

ちなみにですが、他プレイヤーと協力してボスを倒すレイド議論というコンテンツも存在します。
レイド議論って何?
おすすめの課金パック
本作ではダイヤという、アイテムの購入に使う通貨があります。
普通にプレイしているだけでも入手可能ですが、最高効率で手に入れたいのならコレ。

シルバー会員です。
老人の集い・・・ではなくサブスク形式の課金です。購入で1か月間毎日ダイヤを受け取れるほか、メインストーリーをスムーズに進行できる機能がアンロックされます。

ちなみにゴールド会員というワンランク上のやつもあるのですが、ダイヤ効率だけ考えるならシルバーに軍配が上がります。
まとめ
おねがい社長、正直広告のせいでめちゃくちゃ印象悪かったんですが、いざプレイしてみると結構面白かったです。
現代の放置ゲームって複雑な要素を盛り込んで競合と差をつけ合戦になってる節があるんですが、本作は極力シンプルな味付けで放置ゲームの面白さを引き出そうとしている印象ですね。特に疲れることもなく、シンプルに楽しいゲーム体験でした。
本編の他にも時限イベントやコラボなどが頻繁に行われており、ユーザーを楽しませようとする工夫が随所に見られます。
ぜひおねがい社長!をプレイして真実を知ってみてください!

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