人工衛星の『周回軌道を愛でるアプリ(Space Debris Clicker)』レビュー!
おはようございます。
子供の頃によく登って遊んだ近所の木の伐採が決定した、ライターの山佐雛です。
今回は「周回軌道を愛でるアプリ」をやっていきます。
どうやら明確なゴールや目的があるゲームではなく、ただ人工衛星を打ち上げてその軌道を眺める作品らしいです。
最近疲れてるんでね、たまにはこういうのもいいんじゃないかなってね。
概略
ゲーム開発者、ちょび氏による”人工衛星やデブリが描く美しい軌道を愛でるアプリ”。
英題は”Space Debris Clicker”。
繰り返しにはなりますが、人工衛星を打ち上げ、それが描く軌道を見るアプリです。
何かと競い合ったり、倒したりするゲームではありません。
プレイ
いくつかあるステージのうち、一つを選んでスタートします。
地球ですね。
右下のLAUNCHを押すと、人工衛星が打ち上げられます。
画面上部のSatelliteから現在の人工衛星の数を確認できます。
衛星の軌道は白、あるいは青い線となって残ります。
基本はこれだけです。
本作は
- 人工衛星を打ち上げる
- その軌道を眺める
言ってしまえばこの二点のみ。
でも、衛星が地球の引力に引っ張られながら懸命に描く軌跡はとても美しいんです。
眺めるということ
衛星は1つだけでなく、LAUNCHボタンを押せば押すだけ打ち上げることができます。
綺麗でいいですね。光の線が交差していて。
が、
打ち上げすぎるとこうなります。
軌道がビュンビュンでなんかアレな感じですね。
また、デブリが地表に落下したことで爆発が起こっています。
デブリは衛星の発射時や、衛星がデブリや他衛星に衝突することにより発生します。
デブリの数はSatelliteの横のDebrisから確認できます。
デブリの発生と人工衛星の破損
なぜ衛星を打ち上げる時にデブリが発生するのでしょうか。
それはロケットが衛星と分離するからです。
人工衛星が安定した軌道に乗るためにはある程度の速度が必要です。これを第一宇宙速度といい、数値にするとおよそ毎秒8km/sになります。
地上からロケットを発射、第一宇宙速度に到達後ロケットと人工衛星を分離。
画面では3つのデブリが発生しています。
これは衛星同士が衝突、なぜか発光したシーンです。
しかし、現実ではあまり衛星の衝突は起こりません。
それはきちんとした計画のもとで衛星打ち上げを行っているから。
打ち上げのタイミングや、打ち上げた後も正しい軌道をたどるように随時コントロールされています。
ただ、近年では衛星の数が増えすぎたことと、それに伴ってデブリも多数宇宙を漂っているために衝突などの事故は起きやすくなっているようです。
仮に衛星同士が衝突すると双方の破損、およびデブリが発生する可能性があります。
小さなデブリでもそれらは毎秒8kmで飛んでいるため非常に危険です。
デブリは他衛星を傷つけるほかに、地球上に墜落する危険性も孕んでいます。
実際、2009年に発生した衛星同士の衝突事故では最終的に地上に衛星の残骸が落下しました。
他のステージ
まあこれゲームなんでね。
気にしなくていいです。
他のステージをやってみましょう。
本作にはこうして月が存在するステージや、
二つの地球が互いに周るステージ、
二つの地球が自転のみ行う変則的なステージなどがあります。
今回はステージ4をやっていきましょうか。
さて、こうした二つの星が存在するステージでは一回のLAUNCHで2つの衛星が発射されます。
もちろんデブリも2倍です。
2つの衛星が同時に打ち上がりました。
画像だと伝わりづらくて申し訳ないんですけど、これすごく綺麗なんですよ。
通常ありえないシチュエーション、
二つの大きな力で引っ張られあう予測不可能な光の軌跡が・・・
あ・・・
いやでも後一個残ってますし・・・
あ・・・
複数の天体が存在するステージではこのように引力と引力のせめぎあいによる事故が多発します。
衛星は2機同時に打ち上がるのでSatelliteの値は常に偶数のはずですが、目を離したらだいたい奇数になっています。
ムチャクチャな軌道、メチャクチャ面白いので通常ステージに飽きたらコッチもオススメです。
課金
本作はプレイの前に、いずれかのステージを選択してから開始するのですが、その際に15秒程度の動画広告が再生されます。
「購入する」のボタンから180円課金することで、この広告を完全に削除する事が可能です。
また、本作にはこれ以外の課金要素は存在せず、すべての要素に無料で触れることができます。
まとめ
まとめ・・・るほどでもないのですが、
- SatelliteをLAUNCHする
- SatelliteとDebrisが描く軌跡を眺める
本作はこの2点で構成されたシンプルな作品です。
しかし、プレイするたびに全く違うものが見られるため飽きることがなく、ずっと楽しめます。
ぜひ皆さんも本作、周回軌道を愛でるアプリ(Space Debris Clicker)をプレイしてみてください。